サンタクロースに恋をする
(駄目だ...こんなの。)


『ロイ...ごめん...あたし...。』


ロイから身体を離し後退る。


『咲さん? 』


『...あたし...やっぱり最低だ。』


声が震える。


走り出そうとしたその時。

『待って下さい。』


静かな声。


『あなたが何か抱えている。それが何だか僕には解りませんが...でも僕では力になれませんか? 』


あたしは首を力なく左右に降った。
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