サンタクロースに恋をする
(龍は爬虫類みたいだ。)


さらさらで。


冷たくて。


何考えてるのか分からない。


女を抱くときだけ、熱を持つのかも知れない。


カチャ。


龍が眼鏡を置く。


それを合図にあたしは薄く目を閉じた。


いくつもの指輪が着いている指が髪に触る。


香水の匂い。


『りゅ...。』


名前を言い終わらない内に、龍にキスされて何も言えなくなった。
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