サンタクロースに恋をする
またもやルイさんに強引に手を引かれタクシーに押し込められた。


(どこ行くのかな? もう帰りたいよ。)


慣れないヒールの足がもう痛んできて、あたしは夜の街並みをぼんやり見ていた。


『さあ。ここよ。』


ルイさんがタクシーを降りた途端若いお兄さん達...って言うかどうみてもホストだけど。


10人ぐらい一気に駆けつけてあたし達を取り囲んだ。


『ルイさん。きょうも美しいですね。』


『店長...今日は私の友人を連れてきたの。誕生パーティーは始まってる? 』

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