サンタクロースに恋をする
龍の写真が大きく飾られていた。


『ここ...龍の店で。』


『そう。今日龍の誕生日よ? 知らなかった? 』


少し咎めるような口調でルイさんが言った。


『はい。』


『龍は言わないし、きっと咲ちゃんも聞かなかったんでしょ。』


小さく頷くと。


『龍は本当に馬鹿よね。』

『え? 』


『いいのよ。さっ座りましょ。』


明るくルイさんが言い、あたし達は席に座る。
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