サンタクロースに恋をする
『ルイさん...。』


『咲ちゃん、龍の事利用するのはもう止めて。』


静かに、でもキッパリとルイさんが言った。


『あなた龍の事...好きじゃないんでしょ? それなのに何故龍と一緒に居るの?
他に好きな人いるんでしょ? 』


(あたしが龍を利用...。)

『いい加減にしろ。ルイ、咲も..外に出ろ。』


ぞっとするような声がして振り向くと龍が立っていた。


そのまま店の裏に連れて行かれる。


『咲、俺の部屋で待て。ルイは帰れ...これ以上俺を怒らすな。』


『...でも。』


ルイさんの頬が涙で濡れていた。

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