世にもつまらぬ恋愛話
「マッ、マスター、それを何処で…」
幹也は噴き出した珈琲を拭きながら、マスターにそう聞いた
「甥から聞いたんだよ」
「!ったくあのお喋りヤロー、余計な事をペラペラと…」
「綾瀬 寿博(あやせ ひさひろ)君?」
「そ~だろ。寿以外にこんなお喋りいね~よ」
綾瀬寿博君は、マスターの妹の息子であり幹也の同級生。
幹也は親しみと多少の怒りを込めて寿と呼んでいる。
ちなみにかなりのお喋り
そして、学校から近いという事でマスターの家に下宿しているのだ。