世にもつまらぬ恋愛話

~★香苗サイド☆~

「香苗、電話鳴ってるよ」
「?あ、本当だ」

休み時間、理絵と絵理と話している最中、ポケットの携帯電話がヴーとバイブ音を鳴らしていた。

本人は気付いていなかったからバイブレーダーの意味無いわね。

「はい、もしもし」
『もしもし?俺だけど』
「…だから俺俺詐欺は遠慮って」
『だから俺俺詐欺じゃねぇって』
「今日は何の用事?」
『ん~…』

そこで幹也は黙った。

用件あるから電話してきたんじゃないの?

『香苗』
「何?」
『お前、何処行ったら嬉しい?』
「は?」

しかも意味分からん事言われたし。

何処行ったら嬉しい?どういう意味?

「家?」
『ちっが~う!そういう意味じゃない!』
「ぜんっっぜん意味分からないんだけど」
『え~だから、ん~とその…』

そしてまた黙る。
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