世にもつまらぬ恋愛話
『だから、デート先。デート先何処がいいって話、な、幹也』
「あら寿博君じゃない。…どういう意味?」
いつのまにか寿博君が電話口を変わっていた。
まぁ幹也の相手をしていたら日が暮れるからいいけど。
『我等が幹也君が、香苗お嬢様をデートに誘いたいけど、一般女子の喜びそうな場所は香苗お嬢様は絶対お喜びにならないと思い、本人に聞いてみるのが一番だとお思いになられて電話した次第でございます』
…なんか変な敬語入ってるから余計意味が分からない事になってるんだけど。
「ゴメン、寿博君。掻い摘んで簡単に説明してくれない?」
『よ~するに、デート先として貴女が喜ぶ場所は何処?って意味』