世にもつまらぬ恋愛話
~☆幹也サイド★~
「聞いて喜べ幹也!」
「…んだよ寿」
耳元で大声で叫ばれたので、俺は耳を塞いだ。
「香苗お嬢が宇宙博物館なら喜ぶって」
「あ?」
宇宙博物館。
…
「あぁ、そゆ事な。…はぁ」
「どうした幹也君。折角恋人から行って喜ぶ場所を聞き出せてテンションが低いとはどういう事だね?」
「…いやさ~」
香苗がそこ指定するのは一応予想範囲内。
だが俺がそこを最初に言わなかった理由がある。
「…宇宙博物館さ、」
「ん?宇宙系嫌いか?あ、理科お前点悪いもんな」
「関係無いっ!つか俺理科毎回平均点以上は取ってるよな?!」
「冗談冗談」