世にもつまらぬ恋愛話

別に宇宙系が嫌いな訳じゃない。

「…香苗の父さんさ、宇宙博物館の館長さんなんだよ」
「マジ?!」
「あぁ。しかも夜勤も多いらしいから住み込みで働いてるんだと」
「ははぁ。…つかそれじゃデートじゃなくて父親に会いに行く口実じゃん?!」
「そ~なんだよ」

香苗の事だからデートの意味を履き違えていても可笑しくは無い。
笑える話ではあるが。

「そして香苗が喜ぶという結果も目に見えている訳で」
「…確かに"行って喜ぶ場所"ではある訳だ」
「そゆ事」

でもデートとしてはどこか可笑しい訳で。

「んましゃ~ね~な。今度の日曜日は宇宙博物館行くか」
「お~。それでこそ男だ」
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