世にもつまらぬ恋愛話


「っつ~訳で、今度の日曜日宇宙博物館行くぞ」
『…いいの?』

昼休み、香苗にそんな電話をした。

便利な事に、俺の通うラトレア高校と香苗の通う百合涼高校の時間割は全く一緒。

つまり、こっちが休み時間ならあっちも休み時間。

…まぁそんな事はさておき。

「香苗の都合さえ良ければ…だけどな」
『大丈夫大丈夫。日曜日は空けとくね』

香苗のいつもより優しそうな声がする。
相当父さんに会いたいんだな…。

「…じゃ、また放課後な」
『うん。放課後ね』
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