世にもつまらぬ恋愛話
~★香苗サイド☆~
ヂリリリリリ…
目覚まし時計が鳴り響く。
ヂリリリリリ……
う、五月蝿い…。
今日は日曜日だろう。
ゆっくり寝かせてもらっても…
「香苗!今日は幹也君と一緒にお父さんの所行くんでしょ?!」
「あ~っ?!!」
私は布団を蹴っ飛ばして、起きた。
「あ、姉貴また寝坊してやんの」
「五月蝿い、黙れこの愚弟」
「あ、痛。愚弟は愚かな姉あってのものじゃん」
「うっさい」
弟の春樹(はるき)にキックを食らわして、階段をかけ降りる