カクテル 〜カシス〜
しばらくたって、私は彼がいないか店内を見渡した。




−いたっ!−



遅れてきたのだろうか?敦さんや他のスタッフの人たちに笑顔で謝っていた。




そして、ボックス席の私とカノンに気づき来てくれた。




「いらっしゃい!」


「どうも。」



どこかぎこちない。

連絡をくれなかったことに少し腹をたてていたのかもしれない。



でも、今は顔を見れて嬉しい気持ちになっているのも事実だ。



「カラオケもあるから、ゆっくりしてなぁ!」




圭さんも今日は、どこかよそよそしかった。



すぐにカウンターに行ってしまった。
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