カクテル 〜カシス〜
話が決まったところで、夜までは時間がありすぎたので学校には2人とも遅刻して行った。




案の定、担任には怒られた。



「おまえらなぁ、いくら進路が確定してるからといって怠けたらいかんぞ!」



「「はぁーい!」」


2人同時に返事をして教室に戻った。



「やっと来た!遅いよ!」


そういって近づいてきたのは仲良しの早苗だった。


「もう来ないかと思ったよ!」


「ごめん!連絡しなかったもんね。本当はくる予定じゃなかったんだけど…」



と、言ってかのんを見るとすでにクラスの男子と話してていなかった。



「かのんがどうかした?」



早苗は不思議そうに私をみている。



「いやっ何でもない。かのんが迎えに来てくれたから仕方なく…」



「そうかぁ〜♪2人とも、またサボるのかと思ってたよ!」



バーに行くことは早苗には内緒。
クラスでも優等生である相沢 早苗とは1年のときから同じクラス。
受験を控えている早苗を巻き込むわけにはいかないってことで内緒にしていたのだ。
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