寮生活は秘密がいっぱい☆
「お。ウワサをしたら来たじゃん。本人が。」

先輩達はターゲットから夏乃に切り替えた。


あたしを掴んでいた手を離し、そのまま夏乃へと行こうとしていた。

あたしは夏乃の前へ行き、先輩の手を夏乃へ近づかないようにした。


「姫田、ジャマ。」

いらーっ。


「あたしは今姫田じゃなくて、夏乃ってヤツに用事があるの。どけっ」

そう言って先輩はあたしをドンって押し、その衝撃で地面に顔がついた。


「直也くんと別れなよ。」
先輩は夏乃につかみかかった。


あたしがブチキレそうになった時…


「じゃあ先輩!バスケットで勝負しましょう。」
切り出したのは聖子だった。


「…は?」


先輩達と夏乃とあたしは同時に聞き返した。
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