寮生活は秘密がいっぱい☆
先輩達が去ったあと…


「聖子!もし負けたらあたし直也先輩と別れなきゃなんないの?」

半泣きで夏乃は聖子に訴えた。

「だって…あーでも言わなきゃ今頃大乱闘よ。未有なんて今にも怒鳴りそうな顔してたし。」



聖子はすごい。
おちゃらけキャラだけど人のことすごく見てるしわかってる。


「でも…バスケットにはあたしもいるんだよ…?もし負けたら…」
あたしが言いかけたとき、聖子はサラッと答えた。


「勝てばいいのよ。」


簡単に言わないでよー!!!



そうして毎日今まで以上に練習をすることになった。


直也先輩にみっちりとバスケットを教えてもらった。

でも、先輩達との勝負の事は私達からは何も直也先輩には言わなかった。もちろん先輩達が直也先輩にいうわけがないから、勝負の事は直也先輩は全く知らない。


教えてもらってるとき、直也先輩と夏乃は本当に好き同士なんだなって実感した。
そんな姿を見たら、絶対負けるわけにはいかなかった。
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