寮生活は秘密がいっぱい☆
大会当日ー。


寮の食堂では寮生たちがご飯を待っていた。
あたしとママは朝食の準備中。


「未有、今日自分の試合終わったら応援行くからよ。」
香希が言った。

「え…別に来なくていいよ…。」

「何言ってんだよ。お前の面白い運動オンチを見に行くに決まってんだろ。な、雄司。」
「そうだな、めったに見れない面白い事だからな。」

雄司もニヤニヤしている。


「もー!うるさい!来ないでよ!あんたらの分のウインナー減らすわよ!」

あたしはムキになって怒った。


「でも未有ちゃん、最初よりも大分上達したから大丈夫だよ。」

直也先輩が優しくフォローを入れてくれた。

「直也先輩…ウインナー多くいれます!」

あたしがそう言ったら、

「おい!俺のウインナーを減らすな!」

と台所に走ってきた香希と雄司。


「あんたら全員うるさい!座って待ってなさい!未有も意地悪しないの!子供じゃないんだから!」



ママの喝が入り、シュンとした。
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