寮生活は秘密がいっぱい☆

「正直、迷惑かけたくないとか言わんと、寮のみんな男の子だし、守ってもらえば？」


「それはだめ！」

あたしは頑なに否定した。


確かに、男の子たちに言っちゃえば楽だし、守ってくれるとは思う。

でも、下校時間も違うし、みんな部活がんばってるのに邪魔はしたくないの。

みんな優しいからきっと迷惑がかかっちゃう…。

この前香希の秘密を聞いてしまったし…
香希にもこれ以上負担をかけてほしくない。


そう思うから聖子と夏乃以外には言ってないのだ。









休み時間になり、たわいもない話で聖子と夏乃と盛り上がっていた。

「あ！三宅先輩だ！」


教室の窓の外から直也先輩が友達たちとバスケで遊んでいた。


お遊びのバスケなのに、ギャラリーはすごい数！



「やっぱ、直也先輩はすごい人気だねー」
あたしたちは感心した。