寮生活は秘密がいっぱい☆
「未有。…未有。」


キスの間に何度もあたしの名前を呼ぶ。


ますますとろけそうになるあたし。



そのままベッドへと香希と一緒に倒れこんだ。


「未有。好きだ。」


香希の甘い声。
優しい瞳。
強引な唇。
包み込んでくれる手。


全てが愛おしい。


前まですごく恐かった
『一線を越えてしまう』こと。

すごく拒んだときもあったけど。


今は自然に、すごく自然に彼に身を任せている。


肌の密着感…
こんなにも彼の愛を全身で感じられる行為だったんだ…。


あたしはその日、『大人』になり、ますます香希のあたしへの『愛』を感じた。
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