寮生活は秘密がいっぱい☆
「好きなの選べよ。」


さっきまでいらないって思ってたけど、
カンカン照りの中、早歩きでココまで来たんだもん。

喉乾いたよ!


「じゃあ遠慮なく…これがいい☆」


あたしは500ミリのジュースを指差した。



「…ったく。さっきまでいらねぇって言ってたのになー。ま、そこがお前らしいんだけどな。」


拓海はそう言いながら、ポケットから小銭を出そうとした。

その時。


パサッ。


拓海のポケットから何か落ちたのが見えた。


「何か落ちた…よ…」


落ちていたのはタオルだった。

あたしが持ってきたものとは違う、別のタオル…。
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