寮生活は秘密がいっぱい☆
『もしもしー?未有?どしたー?』

いつもの明るい声で電話に出た聖子。


「…」


そんな明るい声を聞いたら急に涙があふれてきた。


『もしもしー?未有?おーい!どーした?』


「…っ」


あたしの小さい泣き声を、聖子は聞き取ってくれた。


『未有…?どうしたの?ちょっと!未有!』




あたしは声を絞りだし、聖子に今自分がどこにいるかを伝えた。


数分後、素っぴんの聖子がルームウェアで現れた。
< 201 / 242 >

この作品をシェア

pagetop