寮生活は秘密がいっぱい☆
「未有…!」


あたしを見つけるなり、さらに走るスピードを速めた聖子。


あたしは聖子の姿を見るなり、少し止まった涙が、堰を切ったように溢れ、また止まらなくなった…。



しばらくして少し落ち着いたあたしは、こんな顔では家に戻れず、そのまま聖子の家へと向かった。


ママにはメールで
『聖子が悩んでるから一緒にいてあげたいの。泣いてるし、今日は聖子と1日いるね。』


嘘をつく。
手伝いの途中だったのに…。
ごめんなさい、ママ。
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