寮生活は秘密がいっぱい☆
「はぁ…?」


香希は振り返った。


その目は怒りに満ちていた。


「…だから、俺は未有とキスした。お前になんて渡したくねーよ。俺は未有が大好きだ。」


真っ直ぐに言う拓海に香希は掴みかかった。



「…っざけんな!」


香希は拓海に一発、お返しをした。
その後無言で立ち去った。

バイトに行く気になれなかったが、働かなければならない。休めば他の人に迷惑がかかる。


バイト中も上の空の香希。


ゴミ掃除をしてくるといい、外に出た。


隅に行き、電話をかけた。


相手は…


『プルルルル…』


「未有、電話鳴ってるよ?」

聖子があたしの携帯を取り、あたしにくれた。


『香希』と出ている画面。

あたしは出ることが出来ず、切れるのを待った。






「…何で出ねーんだよ…未有!」


香希は怒りと不安と戸惑いでいっぱいになり、携帯を地面に投げつけた。
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