寮生活は秘密がいっぱい☆
「…未有…しばらく距離置こう。」


そう言って香希は学校内に入っていった。



距離を置く…?

意味がよくわからない。

つまり、前みたいにもう話せないって事…?



放心状態のままペンキを買い、教室に戻ったあたし。


空元気でみんなと話すけど、今にも泣きだしたかった。





学校から帰宅し、いつも通りご飯の支度をしていた。


「ただいまー。」


息を切らして一人帰ってきた。

そしてすぐに台所にきた。

「ただいま。」

拓海だった。


「未有、来週文化祭だろ?日曜だし俺行くよ。」


拓海は毎日真っ直ぐにあたしに気持ちをぶつけてくる。


「ただいまー。」

今度は2人帰ってきた。


「…おかえり。」

目をあわせられなかった。

帰ってきたのは香希と雄司だった。
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