寮生活は秘密がいっぱい☆
「やっぱ直也先輩はやることがカッコいいよねー。」
と、あたしがつぶやくと、聖子と拓海と真治くんは、うんうんと頷いていた。

そして、夏乃はと言うと…あまりの格好のよさにポーっとしていた。



直也先輩のステージの前にはスゴい数の女子生徒。
自分たちの持ち場を離れて直也先輩を見に来ているらしい…。


『この歌は、俺の大切な人に捧げます!』


マイクを通して直也先輩がそう言うと、ステージの観客は物凄い声を出して叫んだ。



あたしと聖子は自分が言われたわけじゃないのに顔が真っ赤になった。(笑)


ふっと横を見ると、夏乃はヘナヘナっと腰を抜かして座り込んでいた。
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