寮生活は秘密がいっぱい☆
「直也先輩…最後の文化祭だからって弾けちゃったね。」

あたしが言うと、聖子はフフッと笑った。


夏乃は意識が遠いところに行っているようで、聞こえていなかった。





「…ん?」


直也先輩の歌を聴いていた聖子は急に身を乗り出した。


「どうしたの聖子?」


「ちょっと…あれ!」


聖子が指を差した先を見ると、一人の男の人がステージの上に上がろうとしていた。
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