寮生活は秘密がいっぱい☆
「え…?香希??」


そう、それは香希だった。


歌っている直也先輩の前まで行き、

「直也先輩!ちょっと貸して!」

と言って、強引にマイクを奪った。


「え…?ちょっと香希…何してんの…?」


その様子に夏乃も我に帰り、窓の外に再び目をやった。




『2年D組ー!姫田未有ー!!』


マイクを通して叫んだ香希。

あたしはびっくりして姿勢を正す。
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