寮生活は秘密がいっぱい☆
どうやら、香希や雄司、直也先輩たちがあたしを保健室まで運んでくれたらしい…。




どっちにしても、迷惑をかけてしまったあたしは、自己嫌悪に陥った…。



香希はただでさえ忙しいのに…
お荷物をひとつ増やしてしまった…。




ごめんなさい。






ガラガラ。

保健室のドアが開いた。

やってきたのは、香希、雄司、聖子と夏乃だった。


「未有…全部聞いたよ…」
香希が口を開いた。



「なんで一人で抱え込んでた?怖かっただろ?」


香希はそう言って、あたしをそっと抱きしめてくれた。


最初は少し、怖かったが、香希は耳元で

「俺の事も怖い?」

と言われ、香希はやさしいなって思って、呼吸が楽になった。
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