寮生活は秘密がいっぱい☆
「黙ってないでなんか言えよ!」

香希は軽くキレ始めた。



「お前はいいよな…未有ちゃんと一緒に暮らせて…」


あたしにストーカー行為をしていた男が話し始めた。


年齢は20歳くらいかな?
深く帽子をかぶっていて、ちらっと茶髪がのぞいている。




「おれ、未有ちゃんのことを街で見てから一目ぼれして…それから知り合いにたのんで無理矢理に携帯を聞き出したんだ。最初は声を聞けるだけでよかったけど…だんだん…」



しばらくその男と話をして、
その人は最後にあたしに

「大好きでした。怖い思いをさせてごめんね。」


と言って、立ち去ったー。







あたしと香希と雄司ー。
なんとなく暗い空気がその場を流れていた。

「未有…お前もてるんだな!お前みたいなのでも!」

「っちょっと!どーゆー意味よぉ!」

香希のいつもの口の悪さで
いつもの空気に変わったような気がした。



でも、いつもと少しちがったのは…
< 32 / 242 >

この作品をシェア

pagetop