寮生活は秘密がいっぱい☆
夕飯のあと、香希はいつものようにバイトに行こうとしていた。


あたしは外に出た香希を追いかけた。




「香希!待って!」

あたしは香希の腕を掴んだ。



「…未有。俺らの中で隠し事はなしじゃなかったっけ…?」


確かにそうだけど…

これはあたしのことじゃないし…。



「あ…ごめん…。でもね、あたし…今は言えない。」


「あ、そう。雄司と2人で何してたかも言えねーんだ。」

香希の口調が段々荒っぽくなってきた。



「…今はまだ言えない。ごめんね。」


「もーいいよ。わかった。雄司と好きにやれよ。」




香希はあたしの手をふりほどいて歩いて行ってしまった。





…なんでこうなっちゃうの?
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