好きなんだ
あいつは柚が小さい時から
それより前からかもしれない
男付き合いが激しかった
お父さんが出張の時、必ず男が家にいた
いつも違う男
ときには暴力を振るやつもいた
体を触るやつもいた
気持ち悪くて
怖くて
一人ではいられなかった
その時いつも兄が傍にいてくれた
震える体
兄のあの温かい手が頭をなでるだけで
震えが止まった
兄の存在は柚にとってかけがえのないものだったんだ
それより前からかもしれない
男付き合いが激しかった
お父さんが出張の時、必ず男が家にいた
いつも違う男
ときには暴力を振るやつもいた
体を触るやつもいた
気持ち悪くて
怖くて
一人ではいられなかった
その時いつも兄が傍にいてくれた
震える体
兄のあの温かい手が頭をなでるだけで
震えが止まった
兄の存在は柚にとってかけがえのないものだったんだ