好きなんだ
あいつは柚に恐怖をあたえるだけでなく 


温かい手まで奪った 



それはお父さんが仕事の休みの日だった




あいつはお父さんがいるのに 



男と一緒に家に帰ってきた 



ただいまも言わず 




あいつはお父さんに 



「離婚して」


その一言と一枚の紙切れを残し 


また男と家をでた 



お父さんはすぐ紙切れにサインをした 



そうやってあいつとお父さんは離婚した
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