好きなんだ
学校にはいつもより早く着いた


「ありがとう」


自転車から降りる 


「柚季手袋とかしろよ」



「忘れちゃうもん」


「ったく、ほら」



そう言って先輩は自分が付けてたマフラーを柚の首に巻いた 


「いいよ!もう学校着いたし先輩まだ」


「帰りいるだろ。じゃあな!」



そう言って自転車をこぎ行ってしまった。 



あの優しさが 



あの笑顔が 


大好きなんだ 




< 7 / 30 >

この作品をシェア

pagetop