★苺キャンディー㊤★

帰り。

《あっれ~。おかしいなぁ。》

彼はチョコレートの山を探って何かを探している。

《あっ!いた!お前、チョコレートは?》

【ないよ。】

《マジで!待ってたのに。》

【ごめん。でも、いっぱいあるじゃん。】

《お前のじゃなきゃ意味ねぇの!》
当たり前だろ。
【だってないもん。】作っとけば良かった…。

《じゃぁ来年ちょうだい♪》
彼は上目使いで私を見てくる。
【うん。】
止めて!かわいすぎ!ますます好きになっちゃうよ。

彼、山田がいじめっ子なのにモテる理由。

それはどんなに嫌なことをしていても時々見せるやんちゃな笑顔や優しさのギャップにみんなひかれてると思う。

私もその一人。
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