secret love
「知ってるよ?」
ケロッと言ってみせるカイくん
なんで知っててその友達に告白するの?
あたし達の関係が悪くなるって
考えないのかな.....
「じゃ、なんで告白なんてするんですか?」
「可愛いから。それだけ」
「椿とは....遊びだったってことですか?」
段々自分でも息が上がるのを感じる
ポットみたく顔が熱くなることも分かる
でも.....でもそれよりも
怒りの感情を押さえ込むことができない
「そうだよ?可愛い子がいれば
ソイツに移るって感じ?
だから、付き合ってよ」
人の感情ってものを知らないの?
まるで飽きたら捨てる
女を道具みたいに扱って....
絶対人の気持ちなんて考えたことないんだ
「夢亜、帰るぞ」
強引にショウがあたしの腕を
掴んで比賀さんが待つ車へと向かった
歩いている途中
悔しいのかムカついているのか
どっちにも似ていないような気持ちになった
そして、涙がポロリと
あたしの頬を伝った