secret love
「何処かで会いましたか?」
どんなに自分の記憶を探ってみても
思い出せない...
もう、老化?
「ちょっと前にね?
直接会ってないんだけど
違うスタジオで社長といるところを見かけてね?
なんか...惚れちゃった」
首を傾げてあたしに言う
ショウはモデルであって...
遠い存在
あたしなんかが簡単に近付けない人
「まぁ...ゆっくり考えて?
そんな早く答え求めてないし?」
「はい....」
「俺、着替えるから出てる?」
そうだ、撮影の格好のままだった
「じゃあ、外で待ってますから」
「うん」
あたしは部屋を出て
ショウが触れた唇に指をあてる
熱い...
ショウが触れたところが
熱を帯びたように熱い...