secret love
カイくんの後ろ姿は
少し寂しそうで、小さく見えた
女遊びが激しいカイくんだけど
本当は誰かの温もりを
手探りで探していたのかもしれない
そう思うと....
「ショウ!!ちょっと待ってて!!」
「はっ!?おいっ!」
ショウの手を振り切って
カイくんの部屋に戻った
バタンッ
「カイさん!!」
「えっ!夢亜ちゃん!!何しにきたの?」
「一言言いに!」
カイくんはビックリして
目が大きく開いてる
「あの!!悩みとか...そういうことなら
相談してください!!
椿にしたことは許さないし
あたしにしたことも許せません!!
でも!友達としてなら
話すことはできますから!」
あまりにも大きい声で言ったから
酸素不足だ
肩で息をするあたしにカイくんは
「ありがとう?
これからは何もしないから安心しな?
友達でいてもいいなら
よろしくね?」