secret love
「大丈夫だった?」
ー本当は寂しかった。
そんな事言えず....
「大丈夫だよ〜!!
翔こそ楽しかった?」
「まぁな〜」
こんな気持ちはそっと心に閉まっておこう
あたしだけが知っていればいい
翔の前では笑っていたいから
「そうだ。おみやげ!!」
翔から手渡されたのはアールグレイと
英語で書かれた四角い缶
「紅茶?」
「うん。夢亜、紅茶好きかな〜
なんて思ってついつい買ってきた」
照れくさそうに言う仕草が
あたしの心を揺さぶってくる
少しでもあたしのことを気にかけてくれた
ことが嬉しくて、つい.....
「あ....りがとぅ......」
涙なんて流したくなんかないのに
あたしの涙線は脆くなっていた
「えっ!夢亜どうしたの!?」
「ううん.....なんでもないから !」