secret love
「お待たせ......。」
「お....遅かったな...」
「うん.....」
沈黙が長い
会話も上手く続かない..
こんなに会話って難しいものだっけ
お父さんを横目でチラッと見ると.....
「っ!何泣いてるの!?」
お父さんは堪えきれなかったのか
下唇をかみしめてポロポロと
涙を流してた
「うっ....ぅっ....」
「えっ!?ちょっと〜
どうしたの!?お父さん!!」
「..なんでもないわい!!」
それでもしゃくりをあげながら
涙を流し続けている
「これから式、始まるんだよ?
大丈夫?」
「うっ.....大丈夫だ.....
本当にお嫁に....いくの..かっ?」
うん....
あたし、翔のお嫁さんになりたいんだ
一緒にいたいって、初めて思えた人だから