secret love



「桐谷!
池田先生連れて来たから、
教えてもらえ?」


「あっ、はい。」


「じゃあ、俺は行くから〜」


おっさん先生はさっさと出張に
行ってしまった。



あれは絶対、キャバクラだな.....


「桐谷さん?だっけ?」



後ろから聞き慣れない声がして
振り向くと、若い先生が立っていた



「はい。すいません、貴重な時間を」


新任?だよね?
芸能科はおっさんかおばさんしかいないし...



「全然いいよ?
じゃあ、時間がもったいないし
さっそくやろっか。」



「はい。」


あたしと池田先生は空き教室に入り
机と机をくっつけた。


こうやってると、池田先生って
高校生に見られても可笑しくないな〜



先生の顔を眺めていると



「こら、見すぎ。
俺の顔に何か付いてる?」


ニコッと笑った先生。
その時、心臓がキュッて跳ねた




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