プレゼント【短】
もうすぐ彼が来る。

いつも息を切らし階段を駆け上がってくる彼。

私を見つけ、顔の前で手を合わせ“ごめん”ってハニカミながら近づいてくる。

そんな彼にドキドキしてしまう。

いつもこの時が一番好き。

待っていた苛立ちが一瞬にして消えてしまう。

初めてあったあの日の様に。

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