忘れない
それからの私達は、待ち合わせをするかのように毎日毎日二人で他愛ない話を繰り返した。
私のアルバイトの話や、彼の曲の話。たった数分間の会話を毎日毎日…。
私にとって、それが段々と掛け替えの無い時間になって行った。

私……。
陸さんに恋してる…?
思ってもみなかった「恋」と言う一文字に鼓動がトクンと一回跳ねた。
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop