ケータイ恋愛小説家
「おおー! チェリーだー!」
部屋に入った瞬間、お酒が入ってるわけでもなさそうなのに、男の子達のハイテンションな歓声が上がる。
あたし以外の三人は合コンにも慣れているようで、適当に散らばって、男の子達の間に座る。
だけどあたしはどこに座ったらいいかもわからずオロオロするばかり。
どうしよ……。
しばらくたたずんでいると、入り口の近くに座っていた男の子が声をかけてくれた。
「ここおいでよ?」
そう言って、自分の席を少しつめて、一番端を空けてくれる。
一番端の席であることにホッとしながら、わたしはおずおすと席についた。
「名前なんていうの? オレ、大輔」
席を作ってくれた彼が話しかけてきた。
「あ……日向……です」
「日向ちゃんかぁ……。可愛い名前だね」
そう言ってニコニコ笑う大輔君の顔をマジマジと見つめる。
赤茶色の短髪はワックスでツンツンに立たせてあって、あごひげを生やしている。
パッと見、軽そうな雰囲気だけど、この笑顔を見ている限り良い人そうだ。
人懐っこい大輔君の笑顔のお陰で最初の緊張感もほぐれ、いつの間にか彼との会話を楽しんでいる自分がいた。
部屋に入った瞬間、お酒が入ってるわけでもなさそうなのに、男の子達のハイテンションな歓声が上がる。
あたし以外の三人は合コンにも慣れているようで、適当に散らばって、男の子達の間に座る。
だけどあたしはどこに座ったらいいかもわからずオロオロするばかり。
どうしよ……。
しばらくたたずんでいると、入り口の近くに座っていた男の子が声をかけてくれた。
「ここおいでよ?」
そう言って、自分の席を少しつめて、一番端を空けてくれる。
一番端の席であることにホッとしながら、わたしはおずおすと席についた。
「名前なんていうの? オレ、大輔」
席を作ってくれた彼が話しかけてきた。
「あ……日向……です」
「日向ちゃんかぁ……。可愛い名前だね」
そう言ってニコニコ笑う大輔君の顔をマジマジと見つめる。
赤茶色の短髪はワックスでツンツンに立たせてあって、あごひげを生やしている。
パッと見、軽そうな雰囲気だけど、この笑顔を見ている限り良い人そうだ。
人懐っこい大輔君の笑顔のお陰で最初の緊張感もほぐれ、いつの間にか彼との会話を楽しんでいる自分がいた。