ケータイ恋愛小説家
「ハチ!」


あたしは思わず立ち上がって窓から身を乗り出した。


そこには、いったいどうやって潜り込んできたのか、あたし達の教室の窓のすぐ下で、ピョンピョン飛び跳ねて手を振るハチがいた。


「なっ……なんで?」


たしかに今日会う約束はしたけど……約束の時間までまだ1時間も早い。


「待ちきれなかったから、迎えに来た!」


恥ずかしげもなく満面の笑みでそう答えるハチ。

逆にこっちが真っ赤になってしまう。


なんでそういうセリフを言えるんだ……この人は。


「ハチ。最高」


側で綾乃がクスクス笑ってた。



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