ケータイ恋愛小説家
あたしの頭の中が読めたのだろうか?
綾乃はあたしの顔を覗き込む。
綾乃には先日蓮君の部屋で見たことや鉢合わせしたあの女性のことも話してある。
「……苦しい」
「ん?」
「『好き』って言えないってこんなに苦しいもんだったんだね」
「日向ぁ」
「綾乃、前言ってたじゃん。『先生を困らせたくないから告白しない』って。あの時は、そういうもんかなぁ……ぐらいにしか思わなかった。だけど、今ならわかるよ。綾乃はずっと苦しかったんだろうな……って」
「日向……そのことなんだけど……」
あたしは綾乃の言葉を最後まで聞かずに、あるモノを目にして、思わず立ち上がった。
「あ……」
綾乃はあたしの顔を覗き込む。
綾乃には先日蓮君の部屋で見たことや鉢合わせしたあの女性のことも話してある。
「……苦しい」
「ん?」
「『好き』って言えないってこんなに苦しいもんだったんだね」
「日向ぁ」
「綾乃、前言ってたじゃん。『先生を困らせたくないから告白しない』って。あの時は、そういうもんかなぁ……ぐらいにしか思わなかった。だけど、今ならわかるよ。綾乃はずっと苦しかったんだろうな……って」
「日向……そのことなんだけど……」
あたしは綾乃の言葉を最後まで聞かずに、あるモノを目にして、思わず立ち上がった。
「あ……」