ケータイ恋愛小説家
急に自分の名前を言われたことにあたしは目をパチパチさせて驚く。
「そっかぁ……あなたが日向ちゃんかぁ……」
彼女は何が可笑しいのかクスクス笑う。
「あのぉ?」
「ああっ。ごめんなさい。あたしも自己紹介してなかったね。小島律子(コジマリツコ)。歳は、蓮哉の3つ上なの」
「あ、小菅日向です。高2です」
なぜか改まってペコリと頭を下げるあたし。
「うんうん。知ってる」
あ……そか。
すでに名前知ってるっていうのに、なにまた紹介しちゃってるんだ。
「日向ちゃんの話は蓮哉からよく聞かされてるから」
律子さんは相変わらず楽しそうに笑ってる。
あたしの話ぃ?
いったいどんな話をしてるんだ?
どうせろくでもないことばっか言われてるんだろうなぁ。
なんてちょっとむくれていると……
「律子!」
少し離れた場所から男の人の声がした。
「そっかぁ……あなたが日向ちゃんかぁ……」
彼女は何が可笑しいのかクスクス笑う。
「あのぉ?」
「ああっ。ごめんなさい。あたしも自己紹介してなかったね。小島律子(コジマリツコ)。歳は、蓮哉の3つ上なの」
「あ、小菅日向です。高2です」
なぜか改まってペコリと頭を下げるあたし。
「うんうん。知ってる」
あ……そか。
すでに名前知ってるっていうのに、なにまた紹介しちゃってるんだ。
「日向ちゃんの話は蓮哉からよく聞かされてるから」
律子さんは相変わらず楽しそうに笑ってる。
あたしの話ぃ?
いったいどんな話をしてるんだ?
どうせろくでもないことばっか言われてるんだろうなぁ。
なんてちょっとむくれていると……
「律子!」
少し離れた場所から男の人の声がした。