ケータイ恋愛小説家
「お前の小説の良さって、そういうとこにあるんじゃねぇの? 確かに大人から見れば、ありえない設定だよ。だけど人気あんだろ? ありえなくてもなんでもさ……読者はお前の書く小説が好きで更新楽しみにしてんだろ?」


「うん……でもね。……あたしもわかっちゃったんだ」


あたしはそこでようやく蓮君の方へ顔を向けた。


「何を?」


蓮君もじっとあたしの目を見つめる。

蓮君の大きくてキレイな目に吸い込まれそうになる。

あたしは気づかれないように小さく息を吸い込んで、それから呟いた。






「恋する気持ち」
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