ケータイ恋愛小説家
なんなのよぉ……。

まさか……寝たふりしてたの?


蓮君は寝起きのトロンとした目であたしを見つめる。

ううっ。

その目は反則だ。

お酒が入ってるせいなのか、少し赤く充血していてうるうるの瞳。


さらに、浴衣の合わせがはだけていて、筋肉質な胸板が少し見えている。


なんていうか……すごい色っぽい。

男の人に対してこんな表現はおかしいのかもしれないけど、今彼について表現するにはその言葉しか見当たらない。


蓮君はずいとさらに顔を近づける。






「ねぇ? 誰を襲うって?」





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