ケータイ恋愛小説家

「……それ……ホント?」


しばらくの沈黙の後……ようやく声を絞り出した。


「マジ」


春奈はただ首をゆっくりと縦に振った。



――どうしよう。


待って。

頭が整理できない。


「単なる噂じゃなくて?」


「噂じゃないよー。うちの親PTA役員やってるからさ。たしかな情報だよ」


「……そなんだ」


「てか。もうみんなんとこにも連絡いってんじゃないかなぁ?」


春奈のその言葉にあたしはハッとした。

そして、恐る恐る尋ねる。


< 262 / 365 >

この作品をシェア

pagetop