ケータイ恋愛小説家
大輔君はあたしの王子様だもん。

願ってもないチャンスのはず!


なのに……


なのに……



やだぁあああああああ!

唇が触れそうになった瞬間、あたしは顔を横に向けた。

そのせいで、大輔君はあたしの首筋にキスをする格好になってしまった。


「ひゃぁ……」


思わずヘンな声がでちゃう。

ひげが首筋に触れてくすぐったいよぉ。


大輔君はそのまま、あたしの首筋に唇を這わせる。

その位置は次第に下がっていく。


そして……


「あ……」


大輔君の手が服の上からあたしの胸を触った。


や……やだ、やだ!

あたしは、大輔君の下で体をよじって、なんとか逃れようとするものの、まったく動けない。

あたしが動こうとすればするほど、彼の右手の動きも激しくなっていく。

大輔君の体は熱でもあるのかなってぐらい熱く、息が荒い。
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